last updated at April 10, 2022

Dennou Tools for macOS with MacPorts

電脳製品群を macOS に導入する手引き

更新履歴

2022.04.09｜Apple Silicon、Monterey対応。Ruby-DCLはDCLに依存するようになりました。C-DCLは廃止となりました。
2021.04.01｜軽微な更新
2021.03.27｜更新
2019.03.11｜ページを一新しました。

はじめに

ここでは macOS に電脳製品群を導入する方法の例を紹介します。
DCLとそれらに依存するライブラリは、MacPorts を用いて導入します。 Ruby は rbenv で任意のバージョンを導入し、RubyGems から必要な Ruby ライブラリを導入します。

下記の手順は、Apple Silicon 搭載 Mac および macOS 12 Monterey を想定しています。

Homebrew と MacPorts の共存は想定されていません。
共存させた場合、想定外のエラーに見舞われる可能性が高いです。

各種問い合わせは樫村博基（ hiroki アット gfd-dennou.org ）までお願いします。トラブル対応等、気軽にご相談ください。

手順

Mac App Store から Xcode をインストールする。
ターミナルで
```
$ xcode-select --install
```
を実行して、コマンドラインツールをインストールする。
次に
```
$ sudo xcodebuild -license
```
を実行して、ライセンスに同意する。
XQuartz-*-*-*.dmgをダウンロードして開いて、XQuartz インストールする。
MacPortsのインストーラをダウンロードして開いて、MacPorts をインストールする。
MacPortsを最新の状態にする。
```
$ sudo port selfupdate 
```

DCLをインストールする。

Portfileを利用して、/opt/local/以下にDCLをインストールする場合。

$ mkdir -p ~/MacPorts/DCL7
$ cd ~/MacPorts/DCL7
$ curl -O http://www.gfd-dennou.org/library/ruby/products/macos/macports/DCL7/Portfile
$ sudo port install

DCLは手動でインストールし、DCLが依存するライブラリのみをMacPortsでインストールする場合。

$ sudo port install gcc-devel
$ sudo port install pkgconfig
$ sudo port install gtk2
$ curl -O http://www.gfd-dennou.org/library/dcl/dcl-7.4.9.tar.gz
$ tar zxvf dcl-7.4.9.tar.gz
$ export FC=gfortran-mp-devel （bash や zsh の場合）
$ export CC=gcc-mp-devel （bash や zsh の場合）
$ ./configure --prefix=インストール先ディレクトリ --with-gtk2
$ make
$ make install

インストールされた dclconfig の

　ldflags に -L/opt/local/lib/gcc-devel
　ldlibs に -lgfortran

を追加する。

netcdf-4.8.0 をMacPorts公式ページの How to install an older version of a port に従ってインストールする。（最新のnetcdf-4.8.1はHDF関連のバグがあるので、1つ前のバージョンを入れる。）
```
$ cd ~/MacPorts
$ git clone --single-branch https://github.com/macports/macports-ports.git
$ cd macports-ports
$ git checkout 859375d3416092492f27620dc8efae670c49caaa
$ cd science/netcdf
$ sudo port install
```

GPhysが依存する非Rubyライブラリを導入する。

$ sudo port install netcdf-fortran
$ sudo port install fftw-3 +gfortran
$ sudo port install gsl

rbenvを導入する。
```
$ sudo port install rbenv ruby-build 
```
rbenvを使ってRubyを導入する。（MacPortsで導入したgcc-mp-develを使用するために、環境変数CCを設定する）
```
$ export CC=gcc-mp-devel
$ rbenv install 3.1.1
$ rbenv global 3.1.1
$ rbenv versions # 確認
```

.zprofile などに以下を追記して $PATH を設定する。

  export PATH="$HOME/.rbenv:$PATH"
  eval "$(rbenv init - zsh)"

ターミナルを再起動する。
rubyをバージョンを確認する。
```
$ ruby --version
```

gem で電脳Ruby製品群を導入する。

$ gem install ruby-dcl
$ gem install ruby-fftw3 -- --with-fftw3-dir=/opt/local/
$ gem install gphys

gem で導入したコマンドを使えるようにする。
```
$ rbenv rehash 
```

netcdfが4.8.1に更新されていたら、4.8.0に戻す。

$ sudo port deactivate netcdf
$ sudo port activate netcdf@4.8.0

(おまけ) ruby-gslをインストールする。（git版でないとRuby3対応してない）

$ gem install bundler rake rake-compiler
$ git clone https://github.com/SciRuby/rb-gsl.git
$ cd rb-gsl
$ nano gsl.gemspec
  最後の方を s.add_development_dependency 'bundler', '>= 1.11' に変更。
$ rake build
$ cd pkg
$ gem install gsl-2.1.0.3.gem

(おまけ) openMPIをインストールする。

$ sudo port install openmpi-default
$ sudo port select --set mpi openmpi-mp-fortran

Contact

Hiroki Kashimura
hiroki アット gfd-dennou.org

This document was translated from L^AT_EX by H^EV^EA.