GTOOL(3F)

Date: 2000-03-21
Source: TOYODA Eizi

名前

gtool - gtool4 ライブラリ

書式

use gtool
use gtool_data			! 描画機能を用いない場合

説明

gtool4 ライブラリは netCDF 形式のファイル入出力のための Fortran 90 モジュール群です。 ふつう gtool4 ライブラリの利用者は自分の Fortran 90 プログラムで gtool モジュールを引用することによって、型定義・定数・手続 (手続とは関数またはサブルーチンのことです) を利用することができるようになります。 描画機能を利用しない場合は gtool_data モジュールを利用することができます。

gtool4 ライブラリの構成

ライブラリ構成図
図: ライブラリ構成図。小文字は Fortran 90 のモジュール名。 矢印は呼び出し関係を表わす。

ライブラリ gtool の構成は 上の図 以下 のようになっています。 gtool モジュールが直接引用しているモジュール群は 主に描画のための構造体 (図、等値線群、座標軸などに相当) を 取り扱います。 これらのモジュールの手続は描画のために dcl モジュールを、データ入出力のために gtool_data(3f) モジュールを呼び出します。 dcl モジュールは DCL (地球流体電脳ライブラリ) の Fortran 90 版であり、 そこに含まれる手続は FORTRAN 77 でかかれた DCL を呼び出します。 gtool_data(3f) モジュールは gtool4 netCDF 規約に規定された入出力処理を 行う手続の集合で、netCDF の入出力自体は netcdf(3f) が担当します。 gtool_data(3f) は dcl のうちシステム環境情報 (環境変数やコマンドライン引数など) の 取得に関する手続だけを呼び出します。 netcdf(3f) は文字列処理のために dc_string(3f) を呼び出します。 dc_string(3f)iso_varying_string(3f) で記述される可変長文字列構造体を定義したモジュールに 独自の拡張を加えたものです。

参照

gtool_frame(3f) gtool_figure(3f), gtool_axis(3f), gtool_contours(3f), gtool_data(3f), netcdf(3f), dc_string(3f)
地球流体電脳ライブラリ (DCL) http://www.gfd-dennou.org/arch/dcl/
gtool4 netCDF 規約 http://www.gfd-dennou.org/arch/gtool4/conventions/
NetCDF http://unidata.ucar.edu/packages/netcdf/guidef/

作者

豊田英司 toyoda(at)gfd-dennou.org
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