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: 計算例: MPDATA : 2 次元 の計算 : 計算例: 上流差分   目次

計算例: 2 次中心差分

次に 2 次の中心差分スキームを用いて計算を行なった. スキームは,


$\displaystyle \psi _{i,j}^{n+1}$ $\textstyle =$ $\displaystyle \psi _{i,j}^{n} -
\{F_{x}(\psi _{i,j}^{n},\psi _{i+1,j}^{n},u_{i+...
...2},j}^{n}) -
F_{x}(\psi _{i-1,j}^{n},\psi _{i,j}^{n},u_{i-\frac{1}{2},j}^{n})\}$  
    $\displaystyle - \{F_{y}(\psi _{i,j}^{n},\psi _{i,j+1}^{n},v_{i,j+\frac{1}{2}}^{n})
- F_{y}(\psi _{i,j-1}^{n},\psi _{i,j}^{n},v_{i,j-\frac{1}{2}}^{n})\}.$ (31)

ただしここでの $F_{x}, F_{y}$


$\displaystyle F_{x}(\psi _{i,j}^{n},\psi _{i+1,j}^{n},u_{i+\frac{1}{2},j}^{n})$ $\textstyle =$ $\displaystyle u_{i+\frac{1}{2},j}^{n}(\psi _{i,j}^{n} + \psi _{i+1,j}^{n})
\frac{\Delta t}{\Delta x},$ (32)
$\displaystyle F_{y}(\psi _{i.j}^{n},\psi _{i,j+1}^{n},v_{i,j+\frac{1}{2}}^{n})$ $\textstyle =$ $\displaystyle v_{i,j+\frac{1}{2}}^{n}(\psi _{i,j}^{n} + \psi _{i,j+1}^{n})
\frac{\Delta t}{\Delta y},$ (33)

である. 時間方向には同様に修正オイラー法を用いて計算した. ただし時間 格子間隔を $\Delta t=0.1$ として計算すると計算不安定を起こしてしまっ たので, ここでは $\Delta t=0.05 $ とした. また壁での波の反射を抑える ため 壁際の 1 グリッドでは $\psi $ の 1 次に比例した減衰(減衰係数は 5 )を加えてある.

1 回転後(1256ステップ)と 3 回転後(3768ステップ)後の結果 をFig.4とFig.5にそれぞれ示す. 中心差分では初期 分布の形状はそれなりに維持されるが, 進行方向の後側に波が発生しそれに 伴い負の値が生じていることがわかる.

図 4: 中心差分による計算. 1 回転(1256ステップ)後の結果.
図 5: 中心差分による計算. 3 回転(3768ステップ)後の結果.
\begin{figure}\begin{center}
\Depsf[][80mm]{ps-fig/center2-1.ps}
\Depsf[][80mm]{ps-fig/center2-2.ps}
\end{center} \end{figure}



Odaka Masatsugu 平成18年2月10日