アニメーション作成(と公開)方法のメモ

ここではアニメーションファイルの以下のような情報に関して紹介する.

• 代表的な形式の簡単な説明
• 作成方法
• PowerPointで使う方法
• WEB で公開する方法

1. アニメーションファイルの作成方法
2. PowerPoint でアニメーションファイルを使う方法
3. WEB でアニメーションを公開する方法

アニメーションファイルの作成方法

画像からアニメーションファイルを作成する方法を紹介する. アニメーションファイルには様々な形式があるが, ここでは mepg1, msmpeg4v2, flv, gif, quicktime 形式の アニメーションファイルの作成方法を紹介する. 以下はそれぞれのアニメーションファイル形式の作成方法を記述している WEB ページへのリンクと,その形式の簡単な特徴である. 自分の目的に合った形式を選んでアニメーションファイルを作成しよう.

ffmpeg を使えば mpeg1, MS-MPEG4v2, flv などの 形式のアニメーションファイルを作成できる.

Windows で動画ファイルが再生できない場合は ffdshow というパッケージを インストールするとよい。これは様々な動画の codec がセットになったような もので大変便利である。

mpeg1

• ほとんどの OS で再生できる
• 画質は劣化する

MS-MPEG4v2

• mpeg に比べて再生する際の負荷が軽い
• 画質は劣化する
• PowerPoint で使用するのに適している (ただし Mac では通常は使用できない)

flv

• PowerPoint に貼り付けるためには VLC のインストールが必要.
• ブラウザで再生できるので WEB での公開に適している (ただし準備は必要)
• 画質は劣化する

gif アニメーション

• ごく稀に PowerPoint やブラウザ上で再生できないことがある (原因不明).
• 画質は元画像と変わらない.
• ファイルサイズは元画像の総量程度(サイズが大きい場合, 環境によっては再生時に困ることがある).

QuickTime

• PowerPoint に貼り付けられない.
  • 注: PowerPoint 2010 では貼り付けられるようになった.
• 作成には有償の QuickTime Pro が必要(プレイヤーは無償).
• Linux では作成できない (2007/10/25 現在). (ただし再生する方法はあるらしい.)
• 画質は元画像と変わらない.
• ファイルサイズは元画像の総量程度(サイズが大きくとも再生時にはほぼ困らない).

PowerPoint でアニメーションファイルを使う方法

PowerPoint で動画を再生する方法はいくつかあるのだが, ここでは

• 1. PowerPoint で直接再生する方法 (正確には MediaPlayer で再生されるのだが, 外からは直接再生しているように見える.)
• 2. PowerPoint から外部のメディアプレーヤーを介し動画を再生する方法

の 2 つの方法を説明する.

1. PowerPoint で直接再生する

1. 挿入 ⇒ ビデオとサウンド ⇒ ファイルとビデオ ⇒ 動画ファイル選択

補足)

• 再生できないとき, 動画の拡張子を wmv にすると再生できることがある.
• 動画が乱れるとき, アスペクト比が問題の可能性がある. 4:3 であれば問題無い.

2. PowerPoint から外部のメディアプレーヤーを介し動画を再生する

ここでは Windows Media Player を介して PowerPoint でアニメーションファイルを 再生する方法を紹介する.

1. 使おうとしているアニメーションファイルが Windows Media Player で再生できるか確認する.
2. PowerPoint 2003 にて [挿入] メニューをクリックし, [オブジェクト] をクリックする.
3. [オブジェクトの種類] の一覧から [Windows Media Player] を選択し, [OK] ボタンをクリックする.
4. スライドに挿入された Windows Media Player オブジェクトを右クリックし, [プロパティ] をクリックする.
5. [プロパティ] ウィンドウにて, [URL] または [FileName] ボックスに該当の動画ファイルへのファイル パスとファイル名およびファイルの拡張子を入力する.

例) [マイ ドキュメント] フォルダに Sample という MPEG ファイルを 保存している場合は, [URL] または [FileName] ボックスに以下のように入力する.

C:\Documents and Settings\ユーザー名\My Documents\Sample.mpg

※ この場合, スライドを実行すると, ビデオ クリップが自動的に再生される. なお, 手順 5. の [プロパティ] ウィンドウでループやサイズなどの メディア クリップの再生方法についての設定を変更することが可能.

上記の説明はMicrosoft 内の 「PowerPoint スライドに挿入した動画ファイルが再生できない場合のトラブルシューティング」 を引用した.

WEB でアニメーションを公開する方法

WEB でアニメーションを公開する場合, flv 形式のファイルを利用するとよいだろう. 以下に WEB で flv 形式のアニメーションを公開する方法を紹介する.

• flvplayer.swf, swfobject.js を用意.
  • <URL:http://www.jeroenwijering.com/?item=JW_FLV_Player> から JW FLV PLAYER を ダウンロード
  • 展開して, flvplayer.swf, swfobject.js を当該ディレクトリをコピー
• HTML ファイルに以下を記述.

  • JAVA script の設定.

    swfobject.js を指定. <script type="text/javascript" src="swfobject.js"></script>

  • flv と図の貼り込み.

    表紙として arare-clouds.jpg, アニメーションとして arare-clouds.flv を利用する場合. なお, flash がインストールされていない 場合にはメッセージと静止画(arare-clouds2.jpg)を表示するようにした.

    <p id="player1">Please get <a href="http://www.macromedia.com/go/getflashplayer">the Flash Player</a> to see this animation. <br> <img src="arare-clouds2.jpg"></p>
    <script type="text/javascript">
      var s1 = new SWFObject("flvplayer.swf","single","480","320","7");
      s1.addParam("allowfullscreen","true");
      s1.addVariable("file","arare-clouds.flv");
      s1.addVariable("image","arare-clouds_076.jpg");
      s1.addVariable("width","480");
      s1.addVariable("height","320");
      s1.write("player1");
    </script>