CReSS4ICE 20180508 progress

CReSS4ICE オリジナルコードテスト

目標

4ICE 版のテストと各プロセスでの生成率を出力できるように変更する.

現状

  • スーパーセルの理想化実験結果
    • CReSS3ICE と 4ICE による比較.
    • 領域平均降水量 (単位: mm/min)
    • 領域平均雲物理量鉛直分布.
      • 降水システムの成熟期 (積分開始 30 分後のスナップショット).
      • 雲水, 雲氷の分布が 3ICE より 4ICE で減少.
        • 雨, 雪の分布が 4ICE で 3ICE より増加.
        • 降水物質への変換が活発に起こっている可能性.

今後

  • 各プロセス (3ICE, 4ICE ともに) による生成率の出力結果の図化.

CReSS4ICE コード修正

目標

雲水の数濃度を CReSS の飽和調節時ではなく, NHM の数濃度生成ルーチンに変更する.

現状

  • β版は完成, CReSS に実装しテストを行った.
    • プログラムが動作することを確認.
    • 飽和調節後の数濃度生成は予報変数に対してのみ行う.
      • CReSS のリープフロッグによる 1 ステップ前への飽和調節後の数濃度生成は行わない.

テスト計算時の問題

NCI の最大値が 1.4e9 kg-1 程度に急増した後, オーバーフローする.

  • 同じ時刻での上昇流最大値は高度 3 km で 5 m/s.
  • エラー箇所 (デバッガチェックによる直接要因)
    • nhm4ice__cld_frly.f90
      • make_vent_icvs サブルーチンで dia_ith が Floating Invalid となる.

        if( dia_if <= dia_ith(ix, jy) ) then
  • 可能性のある原因
    • sat_adj.f90 における 2 種類の上限値が未定義のため, 機能していない.

      swcrt_max  ! 診断される過飽和度の上限
      qncw_max   ! 雲水数濃度の生成量上限
    • 不明変数が存在することによる?

      rdnsg2t(:,:,:)  ! 現状は rdnsg2 を用いている. 
    • 村上先生にお伺い.

今後

用途不明変数の内容が判明した後, その内容に応じてコードを修正してテストし直します.