# 表題 racc/racc-runtime の deb パッケージ作成の手引 # # 履歴 2004/03/16 小高正嗣 ■ この文書について この文書は racc/racc-runtime debian パッケージ (woody 版)作成の手引 である. ■ ソースダウンロード先 http://i.loveruby.net/archive/racc/racc-1.4.4-all.tar.gz ■ 環境変数の設定 パッケージ情報に引用される環境変数 EMAIL と DEBFULLNAE を設定する. $ export EMAIL=odakker(at)gfd-dennou.org $ export DEBFULLNAE="Masatsugu Odaka" ■ 事前インストールパッケージ 事前に以下のパッケージが実行環境にインストールされているか確認する. dh-make dpkg-dev fakeroot devscripts ■ deb パッケージ化 0) woody に含まれている racc (1.4.1) のソースをダウンロードする. # apt-get source racc とする. これにより, racc-1.4.1 というソースツリーが作成される. 1) racc-1.4.1 ソースツリートップで, $ uupdate -u racc-1.4.4.tar.gz とする. これにより racc-1.4.4 と, その下に debian ディレクトリが作 成される. 2) rules ファイルの編集 $ cd ../racc-1.4.4/debian に移動し, rules ファイルを修正する. 変更点は以下の通り - ruby setup.rb config を実行する際のオプション --without=amstd,strscan をコメントアウト - install: build の項目で, ruby setup.rb config ... を継続行を使わ ないで記述 (なぜかこうしないとうまく build できない). 3) changelog ファイルの修正 パッケージバージョンを 1.4.4-woody1 とする. 4) パッケージ化 ソース直下のディレクトリにて $ dpkg-buildpackage -rfakeroot を実行する. その結果, 一つ上のディレクトリに racc_1.4.4-woody1.diff.gz racc_1.4.4-woody1.dsc racc_1.4.4-woody1_all.deb racc_1.4.4-woody1_i386.changes racc_1.4.4.orig.tar.gz racc-runtime_1.4.4-woody1_i386.deb が作成される. ■ deb パッケージ化: 再パッケージ化する場合 既に作成したパッケージに不具合があり, 再パッケージ化する場合, racc_1.4.4-woody1.diff.gz racc_1.4.4-woody1.dsc racc_1.4.4.orig.tar.gz をダウンロードして $ dpkg-source -x racc_1.4.4-woody1.dsc を実行する. または apt を使って # apt-get source racc とする. これにより, debian ディレクトリを含むソースツリーが復元できる. ソース直下に移動後, $ dch -i を行う. これによりエディタが changelog ファイルを時動的に読み込んで 起動する. 記載されるパッケージ番号も時動的に 1 つ繰り上がる. あとは新規パッケージと同様の手順でパッケージ化する. ■ deb パッケージ化: ソースが更新された場合. ソースが更新された場合(ここでは racc-1.4.5 がリリースされたとする), 古いソースディレクトリにて $ uupdate -u racc-1.4.5.tgz を実行する. これにより, 時動的にソースが更新される. 1 つ上のディレ クトリに新しいソースツリーが展開されているのでそちらへ移動し, あと は新規パッケージと同様の手順でパッケージ化する.