=begin
= deepconv/arare インストール手引
* 杉山 耕一朗, 小高 正嗣
* 2005/08/04 (小高 正嗣) 最終更新
# * 2005/04/26 (小高 正嗣) 最終更新
# * 2005/04/22 (杉山 耕一朗) 最終更新
# * 2005/04/19 (杉山 耕一朗) 更新
* 2005/01/31 (小高 正嗣) 新規作成
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== ソースの取得
ソースコードは ((<"http://www.gfd-dennou.org/arch/deepconv/arare/"|URL:http://www.gfd-dennou.org/arch/deepconv/arare/>)) よりダウンロードできる.
== 動作環境
現在以下の環境での動作が確認されている.
=== Linux
* Debian GNU/Linux 3.0 (woody), 3.1 (sarge) +
(()) (ver.3, 4)
+ SSL2
* Debian GNU/Linux 3.1 (sarge) +
(()) (ver.4)
+ LAPACK
* Debian GNU/Linux 3.1 (sarge) + g95 + LAPACK
== ソースツリー構成
INSTALL.rd このファイル
HOWTOUSE.rd 利用の手引き
Makefile Makefile
Mkinclude Makefile 用 include ファイル
arare.conf deepconv/arare 用 NAMELIST ファイル
bin/ 実行ファイル格納ディレクトリ (コンパイル時に作成)
doc/ ドキュメント格納ディレクトリ
dai1bu/ 数理モデル解説格納ディレクトリ
dai2bu/ 離散モデル解説格納ディレクトリ
dai3bu/ コードリファレンス格納ディレクトリ
include/ モジュール格納ディレクトリ (コンパイル時に作成)
lib/ ライブラリ格納ディレクトリ (コンパイル時に作成)
rd/ スタイルシート格納ディレクトリ
src/ ソースコード格納ディレクトリ
main/ 制御プログラム(時間積分ループを回す), 初期値作成プログラム
dynamics/ 各方程式の増分を計算する module または subroutine
io/ 入出力
util/ 平均微分演算, 境界条件等を計算する下請け計算用 module または subroutine
setup/ NAMELIST から情報を取得し, 何らかの演算 or 初期化を行う module または su\
sysmake/ Mkinclude のテンプレート置き場
Mkinclude.ffc ffc 用のテンプレート
Mkinclude.g95 g95 用のテンプレート
== コンパイルに必要なライブラリ
deepconv/arare をインストールと実行には以下のライブラリを事前にインストール
しておく必要がある.
=== netCDF
米国の (()) を中心に開発された,
自己記述的でネットワーク透過な多次元データフォーマットのためのインター
フェースライブラリ.
deepconv/arare は gtool4 規約に基づく netCDF 形式のデータを入出力する
ため, このライブラリが必要となる.
ライブラリは ((<こちら|URL:http://my.unidata.ucar.edu/content/software/netcdf/index.html>)) からダウンロードできる.
=== gt4f90io
gtool4 規約に基づく netCDF 形式データの入出力, および各種の数値モデル支援
モジュールを含む汎用 I/O ライブラリ.
deepconv/arare はデータの入出力, エラー処理, メッセージ出力を gt4f90io
ライブラリを用いて行っている.
ライブラリは ((<こちら|URL:http://www.gfd-dennou.org/arch/gtool4/html/gt4f90io/gt4f90io.htm>)) からダウンロードできる.
=== 行列計算ライブラリ
deepconv/arare は音波の計算を水平陽解-鉛直陰解法 (HE-VI 法)を用いて行う
ため, 逆行列を計算するためのライブラリが必要になる.
現在, 以下の 2 つのライブラリのいずれかを用いるようになっている.
* SSL2:
富士通製の汎用数値計算ライブラリ. 線形計算, 固有値問題などのための
ラブルーチンを多数含む.
Linux 対応 (())
にはバンドルされている. また, 富士通製のスーパーコンピュータ上では
利用できる.
* LAPACK:
(()) で公開されている線形計算,
固有値問題などのための線形計算ライブラリ.
これを用いるためには下請けライブラリである BLAS をインストールして
おく必要がある. BLAS も (()) で
公開されている.
== ドキュメント作成に必要なライブラリ
deepconv/arare のドキュメントは, 数理モデルと離散モデル解説は LaTex,
コードリファレンスは RD (Ruby Document) を用いて記述されている. ドキュ
メントを作成するには
* LaTeX とそのスタイルファイル
* ASCII pTeX など
* 標準のスタイルファイルに加え (()) が必要
* ruby/rd
が必要となる.
== インストールの手順
=== Mkinclude の編集
ソースを展開後, 利用する Fortran Compiler に合わせて sysmake 以下の
Mkinclude ファイルのテンプレートを arare3 ディレクトリ直下にコピーする.
それをインストール先の環境にあわせて適宜編集する.
とくに編集が必要と思われるマクロは以下でる.
FC Fortran90 コンパイラ
ARAREDIR ソース展開ディレクトリ(デフォルトは $(PWD)/arare)
INSTDIR インストール先ディレクトリ(デフォルトは $(HOME))
GTOOLDIR gt4f90io インストールディレクトリ
NETCDFDIR netcdf インストールディレクトリ
SSL2LIBDIR ssl2 インストールディレクトリ
BLASLIBDIR BLAS インストールディレクトリ
LAPACKLIBDIR LAPACK インストールディレクトリ
=== ソースのコンパイル
コンパイルは Make を用いて行う. ソースツリー直下で
$ make
とすると, ソース直下の以下のディレクトリに実行ファイルとライブラリ,
モジュールファイルが展開される.
./lib ライブラリ libarare.a が格納される
./bin 実行ファイルが格納される
./include 各種 *.mod ファイルが格納される
実行ファイルは以下の 3 つである.
arare 2 次元雲対流モデル
arere-init 典型的な基本場, 初期擾乱の作成プログラム
=== ドキュメントのコンパイル
事前に以下のソフトウェアをインストールしておく.
* rdtool ((<"http://raa.ruby-lang.org/project/rdtool/"|URL:http://raa.ruby-lang.org/project/rdtool/>))
* rd2html-ext ((<"http://raa.ruby-lang.org/project/rd2html-ext/"|URL:http://raa.ruby-lang.org/project/rd2html-ext/>))
* TeX
* dennou-sty-6 ((<"http://www.gfd-dennou.org/arch/cc-env/TeXmacro/dennou/"|URL:http://www.gfd-dennou.org/arch/cc-env/TeXmacro/dennou/>))
* dennou-sty-6 対応 latex2html ((<"http://www.gfd-dennou.org/arch/cc-env/latex2html/"|URL:http://www.gfd-dennou.org/arch/cc-env/latex2html/>))
インストールの手引, 利用の手引とコードリファレンスのコンパイルは
$ make doc
とすると行われる.
数理モデル解説と離散モデル解説のコンパイルは
$ make latex2html
とすると行われる.
=end