deepconv/arare インストール手引


ソースの取得

ソースコードは http://www.gfd-dennou.org/arch/deepconv/arare/ よりダウンロードできる.

動作環境

現在以下の環境での動作が確認されている.

Linux

ソースツリー構成

INSTALL.rd	このファイル
HOWTOUSE.rd	利用の手引き
Makefile	Makefile
Mkinclude	Makefile 用 include ファイル

arare.conf		deepconv/arare 用 NAMELIST ファイル

bin/		 実行ファイル格納ディレクトリ (コンパイル時に作成)
doc/		 ドキュメント格納ディレクトリ
   dai1bu/	 数理モデル解説格納ディレクトリ
   dai2bu/	 離散モデル解説格納ディレクトリ
   dai3bu/	 コードリファレンス格納ディレクトリ
include/	 モジュール格納ディレクトリ (コンパイル時に作成)
lib/		 ライブラリ格納ディレクトリ (コンパイル時に作成)
rd/		 スタイルシート格納ディレクトリ
src/		 ソースコード格納ディレクトリ
    main/     制御プログラム(時間積分ループを回す), 初期値作成プログラム
    dynamics/ 各方程式の増分を計算する module または subroutine
    io/       入出力
    util/     平均微分演算, 境界条件等を計算する下請け計算用 module または subroutine
    setup/    NAMELIST から情報を取得し, 何らかの演算 or 初期化を行う module または su\
sysmake/      Mkinclude のテンプレート置き場
    Mkinclude.ffc  ffc 用のテンプレート
    Mkinclude.g95  g95 用のテンプレート

コンパイルに必要なライブラリ

deepconv/arare をインストールと実行には以下のライブラリを事前にインストール しておく必要がある.

netCDF

米国の Unidata を中心に開発された, 自己記述的でネットワーク透過な多次元データフォーマットのためのインター フェースライブラリ.

deepconv/arare は gtool4 規約に基づく netCDF 形式のデータを入出力する ため, このライブラリが必要となる.

ライブラリは こちら からダウンロードできる.

gt4f90io

gtool4 規約に基づく netCDF 形式データの入出力, および各種の数値モデル支援 モジュールを含む汎用 I/O ライブラリ.

deepconv/arare はデータの入出力, エラー処理, メッセージ出力を gt4f90io ライブラリを用いて行っている.

ライブラリは こちら からダウンロードできる.

行列計算ライブラリ

deepconv/arare は音波の計算を水平陽解-鉛直陰解法 (HE-VI 法)を用いて行う ため, 逆行列を計算するためのライブラリが必要になる.

現在, 以下の 2 つのライブラリのいずれかを用いるようになっている.

ドキュメント作成に必要なライブラリ

deepconv/arare のドキュメントは, 数理モデルと離散モデル解説は LaTex, コードリファレンスは RD (Ruby Document) を用いて記述されている. ドキュ メントを作成するには

が必要となる.

インストールの手順

Mkinclude の編集

ソースを展開後, 利用する Fortran Compiler に合わせて sysmake 以下の Mkinclude ファイルのテンプレートを arare3 ディレクトリ直下にコピーする. それをインストール先の環境にあわせて適宜編集する.

とくに編集が必要と思われるマクロは以下でる.

FC 		Fortran90 コンパイラ
ARAREDIR	ソース展開ディレクトリ(デフォルトは $(PWD)/arare)
INSTDIR		インストール先ディレクトリ(デフォルトは $(HOME))
GTOOLDIR  	gt4f90io インストールディレクトリ
NETCDFDIR	netcdf インストールディレクトリ
SSL2LIBDIR	ssl2 インストールディレクトリ
BLASLIBDIR	BLAS インストールディレクトリ
LAPACKLIBDIR	LAPACK インストールディレクトリ

ソースのコンパイル

コンパイルは Make を用いて行う. ソースツリー直下で

$ make 

とすると, ソース直下の以下のディレクトリに実行ファイルとライブラリ, モジュールファイルが展開される.

./lib		ライブラリ libarare.a が格納される
./bin		実行ファイルが格納される
./include	各種 *.mod ファイルが格納される

実行ファイルは以下の 3 つである.

arare            2 次元雲対流モデル
arere-init      典型的な基本場, 初期擾乱の作成プログラム

ドキュメントのコンパイル

事前に以下のソフトウェアをインストールしておく.

インストールの手引, 利用の手引とコードリファレンスのコンパイルは

$ make doc  

とすると行われる.

数理モデル解説と離散モデル解説のコンパイルは

$ make latex2html

とすると行われる.