放射MTGメモ(2015/10/26)

参加者

  • 倉本圭, 石渡雅樹, はしもとじょーじ, 高橋芳幸, 高橋康人, 大西将徳

系外惑星放射計算プログラムの開発 (大西)

  • 水蒸気混合大気について, 地表面温度と対流圏界面の温度の関係を明らかにしようとしている.
    • 前回からの追加計算
      • background 大気 (窒素) 10 bar の計算: 地表面温度 300, 320, 340, 360 K, 等温成層圏 120, 140, 160, 200 K (地表面温度 360K のみ, 240 K 等温成層圏も計算).
    • 結果, 考察
      • background 大気 10 bar の場合は 120 〜 140 K 程度の低温成層圏が存在. 地表面温度が 360K の場合には, 圏界面温度 240K 以上で高温成層圏も存在.
      • 薄い大気を仮定した場合の放射バランスと, line-by-line 計算の結果を比較し, 低温成層圏と高温成層圏の物理を考察した.
      • 低温成層圏は, 大気が光学的に薄い場合の放射バランスで実現.
      • 高温成層圏は, 大気が光学的に厚い場合に現れる場合がある.
    • 議論, コメントなど
      • 加熱率/H2O 混合比のグラフは, 圏界面より上空の柱密度を横軸としたらどうか.
      • 地表面のアルベドを変えたら高温成層圏はどうなるのか?
      • 高温成層圏について理解を深める必要がある.
        • 加熱率/H2O 混合比のグラフについて, 高温成層圏の部分をより詳細に調べる.
        • 高温成層圏のできる理屈を考察する.
      • 低温成層圏と高温成層圏は, 効いている波数領域も異なるのでは?
        • 高温成層圏では, 光学的に厚い波数領域は放射バランスに効かないと予想される.
        • 放射バランスについて, 波数領域の内訳を確認する.
  • mtg 資料

木星大気の放射計算(高橋康)

  • 研究の位置づけ (論文の introduction ) のための先行研究調査
    • 木星の鉛直構造に関する研究, 熱収支に関する研究についてレビューした.
    • 先行研究を自身の研究に map することが必要.

次回の日程

  • 11/2 (月) 9:00-