放射MTGメモ(2015/06/08)

参加者

  • 倉本圭, 石渡正樹, はしもとじょーじ, 高橋康人, 齊藤大晶, 大西将徳

系外惑星放射計算プログラムの開発 (大西)

  • 放射対流平衡計算による water loss limit の推定
    • water loss limit 推定の手順
      • 1. 地表面温度固定で, 放射対流平衡温度構造を計算し, 成層圏の水蒸気量が 3e-3 程度になる地表面温度を見つける
      • 2. 上記地表面温度の場合に, 太陽定数を変えて再度放射対流平衡温度プロファイルを計算
      • 3. 大気上端で放射収支がつりあう太陽定数から water loss limit を推定する
    • 結果
      • 地表面温度が 355 [K] のときに成層圏の水蒸気混合比 〜 3e-3
      • 地表面アルベド0.22 のとき, water loss limit 〜 0.96 AU. 地表面アルベド0.30 のとき, water loss limit 〜 0.94 AU.
    • 考察など
      • 成層圏温度が 345 [K] と 350 [K] の間でジャンプすることについて
        • 成層圏の放射バランスを確認する: 加熱率のプロファイルを書く(惑星放射, 太陽加熱)
      • 成層圏温度の多重平衡解について
        • 放射対流平衡計算の初期の温度プロファイルを変えて計算
        • 345 [K] の場合には, 多重平衡解があるかもしれない: 計算中
        • 放射平衡計算の仕方がよくないかもしれない.
          • 1 回の time step ごとに温度と水蒸気の両方を変えるのではなく, 温度が落ち着くまで水蒸気量は変えず, 温度が落ち着いてから水蒸気量を変える.
      • 地表面アルベドについて
        • パラメタとして振るのがよいのでは?
        • 雲の効果をアルベドだけで与えるのは片手落ちなので, 深入りしない方がよいのでは?
        • どういう方針がよいか, 再度検討する
  • mtg 資料

木星大気の放射計算(高橋康)

  • 論文執筆について
    • 論文目的
      • 木星の平均的放射冷却率構造の推定
      • 温度構造・雲分布・凝結成分分布の擾乱に対する放射冷却率の応答の系統的研究
    • 必要な追加計算
      • 杉山計算による各フェイズの雲・凝結性成分の分布を用いた, より詳細な放射計算
        • 分布を入手すればすぐに計算できる

次回の日程

  • 6/17(水) 16:30-