放射MTGメモ(2015/02/23)

参加者

  • 石渡正樹, 高橋康人, 大西将徳

系外惑星放射計算プログラムの開発 (大西)

  • H2O 混合大気の圏界面の推定
    • 上空の計算についての報告
      • 上空の加熱率 (flux) の計算結果に, 正しく計算ができていないと思われる箇所が見られた.
      • はしもとじょーじさん, 高橋芳幸さんと原因と解決法などについて議論した.
        • 今回計算がおかしく見えてそうな高度は光学厚さがとても小さい.
        • 桁落ちによる計算限界である可能性が高い.
        • 光学的にきわめて薄いので計算しても意味ない.
        • 一番下層に推定された圏界面位置は, うまくフラックス計算できている範囲内と思われる.
        • 太陽光による加熱をまじめに考えることが重要.
        • 加熱率が正になっている領域の加熱率はきわめて小さい.
        • 熱伝導が効くかもしれない.
    • 研究室合宿で行った研究発表での議論・指摘についての報告
      • 研究室合宿にて, 水蒸気混合大気の圏界面温度の推定について発表した.
      • 「 "まじめに" 圏界面を推定する」の立ち位置を明確にすべし.
        • 地球の圏界面は, 3次元的な大気の流れにより決まっている.
        • dcpam でオゾンなし3次元計算を行ったらどうなるのか?
      • 我々の立場
        • 圏界面は, 第1次近似的には放射場のバランスで決まる. 運動が入るとそこから modify される.
        • Kasting+1993, Kopparapu+2013 らの圏界面, water loss limit の推定に対し, 1次元放射計算の範囲で議論を深める.
      • dcpam でオゾンなし 3 次元計算は, 石渡さんがテストしてくれることに.
  • mtg 資料

木星大気の放射計算 (高橋康)

  • 太陽放射を入れた計算
    • 波数範囲は 0.4 micron までで, 放射平衡計算を実行している.
    • 途中経過を確認すると以下のような状況
      • アルベド, 熱収支はおよそ観測に近い.
      • 温度極小の高度と温度(110K), 温度逆転の高度と温度(160K) はおよそ観測に近い.
      • 1mb 以下の圧力では, プロファイルがギザギザしてきている.
    • 来週の系外惑星大気WS 2015 では, 太陽放射を入れた計算による熱収支について発表する予定.

H2O 連続吸収の物理の解明

  • 石川名誉教授による Fermi's golden rule の補正とその周辺の物理の解説.
    • 10:30- 12:30
    • Light-cone singularity について
    • mosir レクチャー収録を行った.
  • 次回の日程
    • dcrtm で相談した上で, 石川先生に提案.

次回の日程

  • 2/27 (金) 9:00- (予定)