放射MTGメモ(2014/08/25)

参加者

  • 倉本圭, 石渡正樹, はしもとじょーじ, 高橋芳幸, 高橋康人, 大西将徳

k-分布放射計算プログラムの開発(大西)

  • k-分布による放射計算プログラムの開発
    • 吸収係数の決め方の方針
      • 大気層境界での net flux が良く再現するように, 吸収係数をきめる.
      • 吸収係数の温度圧力依存性
        • 1. 温度圧力依存性なし
        • 2. Chou et al., 2001 に倣った温度圧力依存性
          • 温度圧力依存性の係数は, 物理的な意味を考えるよりも flux を再現するように決める方がよいのでは.
      • サブバンドを切る場合の吸収係数の決め方
        • Chou et al., 2001 のように, サブバンド間の吸収係数が定数倍になるような選び方も試す.
    • 鉛直層の切り方と放射の関係について
      • 鉛直層の切り方によっては暴走するような大気でも, 射出限界が現れないことがある
        • 暴走するような大気では上空からも多くの放射が出るが, そのあたりのグリッドがうまく切れていないと OLR が正確に計算できない.
      • 石渡さんの同期回転惑星計算は 22 層 (以前の dcpam デフォルト値) だが, 今後は, 26 層 (現在の dcpam デフォルト値) で行う.
      • 以前暴走する大気の計算を行ったときには, 暴走が確認できるまで細かく切ったグリッド (32 層) で行った.
        • ながれマルチメディア, 1998 にグリッド情報あり
  • mtg 資料

木星大気の放射計算(高橋康)

  • 上空の放射計算のための改良( 〜 1e-3 [Pa] )
    • 計算領域の拡張 (グリッド設定の変更)
    • 炭化水素類の線吸収データベースの拡張
  • Mie 散乱コードについて
    • 地球計算の人の多くは, MIEV0 というコードを使っている
    • はしもとじょーじさんのコードと MIEV0 の比較をできたらやってみる
  • To Do
    • GeH4, AsH4 の導入
      • 分配関数をどうするかが課題(探す or 自前計算)
    • 比較対象の観測データを探す
      • 雲構造が違うとされる領域毎のスペクトル
      • ガリレオ, ISO, カッシーニ, ジュノー
    • 雲水量を振った計算
      • 観測スペクトルを再現するように雲水量を推定

次回の日程

  • 9/2 (火) 夜 @ フロンティアセミナー会場