放射MTGメモ(2012/11/27)

参加者

  • 倉本圭、石渡正樹、はしもとじょーじ、濱野景子、高橋康人、三上峻、大西将徳

吸収係数の計算(大西)

  • HITRANデータベースへの登録完了
  • 吸収係数の計算方法について
    • 吸収線強度の温度依存性
      • Rothman et al.,2009によると、parsum.datというファイルに分配関数Qの値がある。
      • はしもとじょーじさん、光田さん、高橋(康)さんはHITRANから提供されているサブルーチンにより分配関数を計算(同じサブルーチンかは未確認)。
    • voigt線形の計算について
      • 積分計算はKuntz 1997 にRuyten 2004 で指摘された修正を加えたものを使用する(光田D論と同様)。
  • ToDo
    • 吸収線強度を計算する分配関数については、HITRANでどの方法が推奨されているかドキュメントで確認する。
    • 分配関数を与えるparsum.datを確認する。
    • voigt線形の計算は、Kuntz1997と積分計算を行った結果を比べてみる。
    • 1本の吸収線について、温度圧力を変化させた吸収スペクトルを計算してみる。

木星のガスの吸収線について(高橋)

  • k-分布法の計算について
    • line-by-lineの計算結果(透過率の計算)に合うようにk-分布法のパラメタを決定する。バンドの数はパラメタとして与える。
      • バンドをどう与えるかは、どういう大気かによるので、色々な計算を泥臭くやって確かめるしかない。

タイタンの大気の計算(三上)

  • タイタンの原始環境を再現する数値計算を行っている。
  • Hill圏までの大気を考え、大気上端の圧力、温度や圏界面の圧力などを与えて放射計算を実行している。
  • イタレーション計算に向けて、計算の省力化を目指している。
    • Flux Convergenceに不連続が確認されている。
    • どこに問題があるのか、他のパラメタも確認する。

スーパーアースのマグマオーシャン冷却計算

  • Fe, Siの融解曲線を考えてマグマオーシャンの計算をすることで、スーパーアースの大きさと深いところでの固化、液化について明らかにできないか。
    • 地球スケールだと大きい方が融けてると考えられるが、もう少し大きくなると大きいほど固化している可能性がある。
    • スーパーアースの固有磁場が興味を持たれている。
  • このような計算は立浪さん(東工大)が行っていたが、倉本さんから、濱野さんに引き継がないかと提案。

次回の日程

  • 12/4(火) 9:00-