DCPAM 作業ミーティング記録 (2016/04/21)

参加者

  • 北大
    • 石渡, 荻原
  • 神戸大
    • 高橋(芳)

石渡からの報告

  • NEC SX-ACE で DCPAM 20160217 版を動かすことができていたが, 3 つのファイルを変更して動くようになった (NEC 保守員から得られた情報による). 詳細は dcmodel メーリングリストで報告した.

    発生していた問題と対症療法は以下の通り.

    1. src/radiation/rad_C2001.f90 underflow を起こす演算があった.

      underflow を起こす部分は, 表現可能な実数値の下限を下回ったら 0 にする, とした.

    2. src/radiation/cloud_utils.f90 負の値の 1/3 乗をとる演算があった.

      1/3 乗をとる変数が負の値になったら 0 にする, とした.

    3. src/surface_properties/snowice_frac.f90 (同じ問題が 2 箇所に存在) underflow を起こす演算があった.

      underflow を起こす部分は, 表現可能な実数値の下限を下回ったら 0 にする, とした.

荻原からの報告

  • 火星のダスト巻き上げ計算: ダスト巻き上げパラメタリゼーションに関連した調査. 風応力巻き上げスキームとダストデビルによるダスト巻き上げスキーム で必要とされる物理量の空間分布・季節変化について調査している.

    前回に引き続き, これまでの経緯をまとめる作業を継続中.

    今回はダストデビルによるダスト巻き上げスキームの挙動に関する 議論について検討.

  • TODO
    • ダストデビルによるダスト巻き上げスキームの挙動に関する 議論に関するまとめの修正.
    • 地形無しの場合, 観測された地形を使った場合について, ダストデビルダスト巻き上げフラックス, 地表面風速, 対流層の厚さ 平面分布のスナップショットの図を作る. 各時刻について. 地形無しの場合と観測された地形を使った場合との差をとった 図も作る.
    • 太陽直下点がもっと赤道に近い場合 (南北対称になっていると思われる 場合) について見てみる.

次回日程

2016 年 04 月 28 日 (木) 10:00
TV 会議にて. 接続希望は dcmodel@gfd-dennou.org (荻原) まで.