Live USB/DVD イメージファイル (2016 年 2 月)

2016 年 2 月のデータ解析・数値計算実習@CPSのために用意した DVD/USBメモリ用の Live イメージファイルおよび仮想アプライアンスファイル(OVA)を公開しています。

Eratta

~/.emacs.d/init.el のミス

同梱されている ~/.emacs.d/init.el にミスがありました。

(eval-when-compile (require 'mozc))

(eval-and-compile (require 'mozc))

に変更して下さい。

イメージファイル

2016/02/10 版

ISO:

zsync(バイナリの差分転送)用のファイルも用意してあります: <URL:live-image-amd64.hybrid.iso.zsync> zsync を用いてISOファイルをダウンロードする際には 以下のコマンドを入力して下さい。

% zsync http://www.gfd-dennou.org/arch/cc-env/live-usb-dvd/2015-02-workshop/live-image-amd64.hybrid.iso.zsync 

Live イメージの起動方法

  • 残念な事にUEFIからの直接起動には対応していませんので、 UEFI のメニューより「Legacy BIOS モード」等を選択し起動して下さい。
  • Mac OS X の場合には「Option」キーを押しながら電源を入れると、 ブートデバイスの選択画面が出ます。 ここで USB メモリを選択すると起動できることが多いです。
    • ライセンスの都合上 Macbook 向けの無線ネットワーク機器のファームウェアを Live イメージに同梱できませんでした. 起動後に有線ネットワークに接続する等別のネットワーク環境を確保した上で、apt-get 等を用いてfirmware-b43-installerをインストールして下さい.

仮想アプライアンスファイル: OVA

VirtualBox や VMWare Player 等で利用可能な OVA ファイルです。 仮想環境に対して、 上記 Live イメージの「Install」メニューを用いてインストールした後に 多少調整を行なっています。

2016/02/10 版

OVA:

OVA ファイルの読み込み

以下、VirtualBox での作業です。

  • 「ファイル」メニューより 「仮想アプライアンスのインポート」を選択します。
OVA_import_01.png
  • 「インポートしたいアプライアンス」から、ダウンロードした DennouLive.ova を選択して下さい。
OVA_import_02.png
  • 機器構成の画面が出ますので、忘れずに「すべてのネットワークカードのMACアドレスの初期化」をチェックして下さい。
OVA_import_03.png

以上で、OVA ファイルのインポートは終わりです。仮想環境が VirtualBox に表われているでしょう。

OVA_import_04.png

以下、仮想環境に関するアドバイスです。

  • システム
    • メモリは 1024MB を割り当てています。適宜調整して下さい。
    • 「アクセラレーション」⇒「準仮想化」は「デフォルト」になっています。 環境によっては KVM や Hyper-V の方が高速に動作するでしょう。
  • ストレージ
    • 配布サイズを縮小するために「可変サイズのストレージ: 20GB」にしてあります。
    • ディスクサイズの変更に対応するために、単一パーティションに全てのシステムをインストールしています。また、swap はありません。必要に応じてストレージサイズを変更して下さい。
    • I/O のパフォーマンスを向上させるには「固定サイズのストレージ」へ変換するのが良いでしょう。
    • また「Host の I/O キャッシュを使う」などをチェックすると性能が向上する場合があります。

ログイン情報

ユーザ名   : user
パスワード : live

となっています。

OVA イメージで仮想アプライアンスを導入した際には、 別途コマンドライン上でユーザを追加して利用するのが良いでしょう。

root でのログインは無効になっています。root 権限が必要な場合には sudo を使って下さい。

その他、変更点など

  • デスクトップ環境として XFce4 を用いています。
  • 日本語入力(uim-mozc) の起動は「Super+Space」もしくは「半角/全角」に割り当てています

Live DVD/USB 作成手順メモ

DVD

  • 適当な書き込みツールで live-image-amd64.hybrid.iso を DVD に書き込む.

USB メモリ

  • 書き込み先の USB メモリーが /dev/sdb として認識されているとする.
    • パーティションは作成しないでください / パーティションを指定しないでください.
    • ライブイメージにパーティションが含まれています.

1. イメージのコピー

# dd if=live-image-amd64.hybrid.iso of=/dev/sdb bs=4096

2. USBメモリーの未使用領域(書き込んだイメージより後ろの方)に新パーティションを作成

例えば parted を使ってパーティションを作る場合.

# parted /dev/sdb

(parted) print free
        ...
(parted) mkpart primary ext4 <START> <END>

  <START> と <END> には print free の結果を見て, 書き込んだイメージの後ろの領域を指定する適当な数字を使うこと.
  場合によって, 「パフォーマンスが最適でない」などのメッセージが出るが, 拘らなければ無視しても良い. 

(parted ) quit

例えば gparted を使ってパーティションを作る場合.

# gparted /dev/sdb
  • パーティションの作成の際の設定
    • 種類:基本パーティション, ファイルシステム:未フォーマット, それ以外の項目はデフォルトのままにした
    • なお, ここでファイルシステムの項目を ext4 に指定した場合に, エラーが発生する. そのため, ここではファイルシステムの項目未フォーマットととし, ファイルシステムの作成は mkfs.ext4 を用いて行った(次の作業を参照)

3. 新パーティションに ext4 file system を作成して, persistence というラベルを付ける.

# mkfs.ext4 -L persistence /dev/sdb2   (新しく作ったのが 2 の場合)

4. 作成したパーティションをマウントし,

/     union

と書かれた "persistence.conf" というファイルを作成する. 例えば

# mount -t ext4 /dev/sdb2 /media
# echo "/ union" > /media/persistence.conf
# umount /media

とする.

参考文献

  • 'Debian-Live Manual(unstable)'
    • ただし,上記 URL は最新開発版のマニュアルへのリンクであり,今後は内容が変わる可能性があることに注意して下さい。